子供のワキガ どうやって伝えるべき?
子供の身体的発達は昔より早くなっていると考えられており、小学校低学年くらいの年齢でもワキガのニオイが強く出てしまう子供もいます。
とはいえ、精神面ではまだまだ発展途上です。
だからこそ、子供にワキガだという事実を伝えるのは難しいものです。
特に、思春期になれば、心を開いて話をすることのハードルはより上がってしまいます。
驚くことに、ある医師は子供にワキガという事実を伝えないことが大切だと述べています。
子供がワキガだということを自覚してしまうと、 それがショック材料になってしまうから、というのが理由だそうです。
子供の心はデリケートなため、ショックを与えるようなことをいってしまうとその後の人生を大きく変化させることになりかねません。とはいえ、何も対処しないのもおすすめできません。
なぜなら、分別のある大人であれば言わないようなことでも、子供は言ってしまうことがあるからです。
ニオイがきっかけでいじめが始まってしまうことも考えられます。また、学校というのは簡単に変えられる環境ではありません。
一度、周りから「この子は臭い」というレッテルを貼られると、それが卒業までつきまとってしまうことだってあります。
子供にワキガという事実を告げるのは辛いことですが、何もせず放置しておくことも難しいのです。
親御さんにワキガ治療の経験があるのであれば、自身の治療体験を共有してあげるのも大切です。また、ワキガは病気ではなく体質の問題なので治療をして解決をすることが大切だということも伝えておきたいですね。
治療をすることが決して恥ずかしいことではなく、周りへのエチケットとしても重要であることをしっかりと理解してもらうように、治療に進むための話し合いの場を設けられると良いですね。
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。