ミラドライを価格だけで決めると危険!?
2023/10/26
切らずにワキガや多汗症の治療ができるとして注目されているミラドライ。厚生労働省から承認を得ている医療機器としても有名です。
現在は、様々な美容クリニックで受けることができますが、治療費には差があるため気になる方も多いのではないでしょうか?
ミラドライは保険適用外の自由診療。そのためそれぞれ自由に価格設定を行うことができます。特に美容クリニック数が多く価格競争が激しい都市圏では、相場より低価格で打ち出している場合もあることも事実です。
ミラドライは、照射の仕方や出力によって効果が変わってきます。そのため価格だけで治療先を決めるのは避けた方が良いでしょう。
そんなミラドライの相場の費用や、選ぶ際に知っておきたい注意点などをご紹介します。
【目次】
ミラドライの料金相場
ミラドライが出始めた頃は35万円前後が平均の相場でしたが、2022年~現在は、25万円程度がミラドライの平均といえそうです。
ただし、安い所では20万円をきっているケースも見られます。
ミラドライは、マイクロウェーブ(電磁波)を照射し、汗腺にダメージを与えます。一度破壊された汗腺は回復することはなく、半永久的に汗の量やニオイが減るという治療です。
施術で使用するコンピューター制御のチップが使い捨てであることや、マーキング用の転写シートなどが高額なこと、また定期的なメンテナンスなどもありますので、逆に低価格なクリニックには注意が必要です。
半永久的に効果は続くため、ボトックス注射のように3〜6ヶ月おきに通うことはありませんし、施術は30〜40分程度で傷跡が残ることもないため人気のある治療法です。
ただし、価格だけでクリニックを決めてしまうのは、リスクもありますのでしっかりと調べた上でクリニックを決めましょう。
ミラドライを後悔・失敗と感じた人の特徴
ミラドライを受けるにあたっては、ご自身が納得できるクリニックを選びたいものです。以下は、施術の後で後悔した方々の特徴をご紹介します。
クリニックを比較検討しなかった
美容医療は、どんな施術でも医師の技術力が仕上がりに影響してきます。
ミラドライは、多くのクリニックで行われている施術ですが、どこで受けても同じ効果が得られるとは限りません。
電磁波の出力レベルや照射範囲の設定、照射漏れのあるなしにおいても経験や技術が必要となります。
またそれぞれのクリニックでは治療方針や対応が異なります。
効果が出ないなどの失敗を防ぐためには、複数の機関を事前に調べて経験が多く評判のよいクリニックで受けることが大切です。
さらに実際のカウンセリングを受けて、医師との相性やスタッフの対応、使用している機器や環境なども見てから決めることもおすすめです。
他より安いというだけで決めてしまった
ミラドライは安全性や効果の高い治療ですが、自費診療となるため治療費がやや高めになります。
そんな中、ミラドライの機器が同じならどこも同じと、つい低価格を打ち出しているクリニックに決めてしまうと、効果に満足できず後悔してしまう場合があります。
低価格での治療では、十分な実績や知識がなく再発の恐れがある場合や、アフターフォローがない、治療環境が不衛生、専門知識のあるスタッフが少ないなどといったリスクも考えられ、安さだけで決めてしまうのはおすすめではありません。
ミラドライは20万~35万円が相場ですので、これより安いクリニックの場合は、正規品を使っているか、定期的なメンテナンスを行っているかなどを確認してから決めて頂きたいと思います。
セカンドオピニオンを検討しなかった
実際にカウンセリングを受けた際に、医師の説明に違和感を覚えた、疑問が浮かんだ、質問しても解消できなかったと感じる方もいらっしゃるようです。
しかしその違和感や疑問点をそのままにすると不安を持ったまま施術することになり、その結果、効果に満足いかないケースも出てきてトラブルにもなりかねません。
医師たちも患者様に納得して治療を行ってほしいと考えていますので、もし疑問点が残ったらセカンドオピニオンを行い、他院でも相談してみるのも良いでしょう。
このようなクリニックは要注意
ミラドライ自体はとても安全で効果の高い治療法ですが、中にはミラドライの知識が浅く、仕組みがわからないまま施術を行っているクリニックも存在しています。
そのような所で治療を受けてしまうと、副作用だけでなくワキガや多汗症の再発につながる可能性もあるといえます。
まずクリニックを選ぶ際には、以下のようなところは避けた方が無難でしょう。
・全ての治療が安い
・必要な機器や人材など環境整備が行き届いていない
・ミラドライ認定医が在籍していない
・カウンセリングが不十分
・アフターケアやアフターフォローについて説明や記述がない
クリニックを見極めるポイントとしては、ミラドライ社が認定した医師が在籍しているか、カウンセリングを丁寧に行っているか、ミラドライ治療の実績が十分か、副作用やリスクの説明があるかといったことを事前にチェックしましょう。
正しい知識や技術を習得した認定医でしたら、 カウンセリングを行う際もスムーズな回答を得られ、副作用やリスクの説明も患者様の不安や心配へ配慮しながら十分に行ってくれます。
そしてカウンセリングの際には、ミラドライ治療の実績を確認しましょう。
実績があれば、それだけ効果や副作用のデータやノウハウも蓄積されていますので、より痛みの少ない治療や的確な副作用への対応が可能です。
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。