【ワキガと黄ばみの関係】どうして汗をかいたら黄色くなるの?
2020/05/1
お洋服は毎回着たら洗濯しているのに、気づいたら脇の部分が黄ばんでいた・・・なんてショックですよね。
特に暑くなってきて薄着になる時期に、悩んでいる方は少なくないでしょう。
もしかしたら、その黄ばみの原因はワキガかも知れません。
今回は、汗をかいたら黄ばみが出来る理由や、ワキガとの関係、対策方法を紹介していきます。
汗をかいた部分が黄色くなっている、なぜ?
汗をかくと汗ジミが気になる方は多いのではないのでしょうか?
汗をかいてから少し時間が経ったり、何度も着ているお洋服だと段々黄ばんできて嫌ですよね。
実はこの汗の黄ばみ、ワキガと関係があるんです。
汗をかいた後に黄ばむ理由
通常の汗で黄ばむのは、皮脂が原因です。
夏などの暑い時や運動をした時にかく汗は、全身のほとんどの部分に分布しているエクリン汗腺から分泌されていて、主に体温を調節するために汗をかいてます。
分泌される汗は99%が水分で出来るので、透明でニオイもほとんどありません。
エクリン汗腺から分泌される汗は水分だけでなく、多くの皮脂が含まれているため、体の外に排出された時は透明ですが空気に触れると酸化してしまい、黄ばみを作ります。
皮脂は水に溶けにくく、普通の洗濯だけでは落とし切るのは難しいです。
残った皮脂汚れが少量なら目立ちませんが、何度も汗もかき続けていると、少しずつ皮脂汚れが蓄積されて、だんだん黄ばみが目立つようになります。
また、制汗剤が原因になっている可能性もあります。
制汗剤には、黄ばみを作る成分は配合されていませんが、制汗剤と汗、ホコリなどが蓄積されたものが酸化すると黄ばみになります。
黄ばみとワキガの関係
一方ワキガの方は、アポクリン汗腺から分泌されている汗をかきます。
アポクリン汗腺は、脇や陰部、乳輪など限られた部分にしかなく、特に脇に多く分布しています。
アポクリン汗腺から出てくる汗は水分の他に、皮脂やたんぱく質、鉄分、アンモニアなどが含まれていて、本来はニオイはありません。
しかし、肌に常在している細菌が汗の中の成分を分解することで、ワキガ特有の嫌なニオイを発生させています。
また、アポクリン汗腺から出る汗には「リポフスチン」という色素が含まれていて、これが黄ばみの原因となっているんです。
ワキガの方は、アポクリン汗腺が多いので、リポフスチンの分泌量も多くなり、黄ばみやすくなります。
通常の黄ばみとワキガの黄ばみの違い
汗の黄ばみが出来るのは、ワキガの方だけではありません。
通常の場合でも黄ばむことはあるので、お洋服が黄ばんできたからといって、ワキガだと判断するには早すぎます。
ここでは通常の黄ばみと、ワキガの黄ばみの特徴をご説明します。
通常の黄ばみの特徴
夏などの暑い時や運動している時にかく汗は、エクリン汗腺から分泌されている汗なので、透明でニオイもありません。
通常の黄ばみは皮脂が酸化して黄ばみを作るのですが、薄めの色なことが多く、境界線がぼやけていて、範囲が広めなのが特徴です。
ワキガの黄ばみの特徴
ワキガは、アポクリン汗腺から出る汗に含まれるリポフスチンという色素が原因で、黄ばみを作ります。
アポクリン汗腺は、脇下に多く存在するため、境界線がクッキリしていて、脇下を中心に黄ばみを作り、色は黄土色みたいな濃いシミになるのが特徴です。
リポフスチンは、ワキガの症状が強い人ほど、多く含まれている成分なので、ワキガの症状が強いほど、黄ばみが強くなります。
困ったワキガにおすすめな治療「ミラドライ」
ワキガに悩んでいて、治したいと考えている人には「ミラドライ」がおすすめです。
切開することなく汗腺を破壊することのできる治療法「ミラドライ」なら、キズ跡を残さず手術と同程度の効果を得ることができますよ。
ミラドライのポイント
ミラドライは、ワキガや多汗症にお悩みの方に向けた、皮膚を切開することなく汗やニオイを解消できる、世界で初めての画期的な治療機器です。
従来のワキガ治療は、手術で、汗腺を一つひとつ取り除く方法しかなく、体への負担が多く、どうしても傷跡が残ってしまいます。
しかしミラドライは、皮膚下から脂肪上層にかけた2~3mmにある汗腺に、マイクロウェーブ(電磁波)を照射して安全に破壊します。
しかも、汗腺は照射後すぐに破壊されるので、施術したその日に悩みから解放され、効果は半永久的なんです。
傷跡も残らず、ダウンタイムも少なく、感染や出血などの合併症の心配もありません。
当院のミラドライ治療のこだわり
大西皮フ科では2012年6月からミラドライを導入してから、多くの患者様にミラドライ治療を行い2020年2月末時点で1,900件以上の実績があります。
そのため、豊富な経験をもとに、痛みが少なくかつ安全な麻酔方法を用いて、患者様一人ひとりに応じた照射範囲を決め、広範囲で照射方向を工夫しながら、最高出力で重ね打ちを行っています。
大西皮フ科ではワキガと多汗症の豊富な知識と、外科的実績があるミラドライ公式認定医のもと、独自の治療方法で患者様に合った治療を行っていますので、安心して治療を受けていただけます。
また、滋賀と京都でミラドライの機械を一台ずつ完備して、予約が取りやすいとご好評を頂いています。
ワキガに悩んでいて治療を考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
ミラドライの料金は以下になります。
・モニタープラン…【両脇】¥25,000(税抜)
・通常プラン…【両脇】1回目 ¥300,000(税抜)/2回目 ¥135,000(税抜)
※1年以降の2回目の照射 ¥220,000(税抜)
・保証付きプラン…【両脇】¥400,000(税抜)[1年以内 2回目無料]
※1年以降の2回目の照射 ¥220,000(税抜)
ワキガではないけどお洋服が黄ばむのはイヤ!な方におすすめの治療法
ニオイはないけどお気に入りのお洋服が黄ばんでしまうのはイヤという方には、「ボトックス」や「制汗剤」がおすすめです。
ボトックス
ボトックスと聞くと、お顔のシワやたるみの治療に用いられる印象が強いですが、ワキガの治療にも効果を発揮します。
ボトックス療法は、ボツリヌス菌が産生する天然のたんぱく質が筋肉の動きを抑制する働きを利用した治療法です。
このたんぱく質は、筋肉を動かす時に分泌される「アセチルコリン」も抑制するため、シワ治療だけでなく、発汗の抑制にも効果があります。
そのため、ワキガでなくても、脇汗に悩んでいる方にも効果があるんです。
治療は、1㎝置きに数ヵ所、ボトックスを注入するだけなので、他の治療法より体の負担が少なく、注入当日に入浴もしていただけます。
個人差もありますが、注入してから3~4日後に効果が現れ、効果は約6ヵ月ほど続きます。
夏にグレーや白のシャツを着たい方や、白衣を着る医療従事者の方、美容師さんなどに、脇ボトックスが選ばれています。
脇ボトックスの料金は、両脇で¥70,000(税抜)です。
さらに、施術してから半年以内に同じ箇所に再注入する場合は、「ボトックス半年割」として20%オフの金額になるお得な割引もご用意しています。
制汗剤
大西皮フ科で取り扱っている制汗剤「O.L.(制汗ローション)」と「パースピレックス」は、市販の制汗剤のように、かいた汗のニオイに対して一時的に利用するものではなく、ニオイのもととなる汗の生産の減少または、中断させる画期的なものです。
塗ることで、一時的に汗腺の開口部に蓋を作りますので、このような効果があります。
O.L.は、当院オリジナル製法の制汗剤です。塩化アルミニウムを20%も配合したエタノール溶液が主で、基本的には全身どこでも使用できますが、ご使用量や頻度には注意が必要です。
お値段もお安いですので長期的に使用したい方や、市販のものでは効果を感じられなかった方に、ぜひ一度ご使用頂きたいアイテムです。
使い方は、就寝前の汗を乾かした患部に塗布して自然に乾燥させます。1~2週間は毎日ご使用頂き、以降は2週間に1度のペースに切り替えて下さい。
またパースピレックスは、1回の使用で3~5日間、汗の量やニオイを抑制することが可能です。
お洋服に色移りする心配もなく、無香料なので、どなたでもご使用して頂けます。
使い方も簡単で、使い始めは毎日、お風呂上りにしっかりと水分を拭き取った後にご使用いただき、それ以降効果を感じてきたら、週に2~3日のペースで続けて下さい。
・O.L.…2,000円(税抜)
・パースピレックス ロールオンタイプ【脇用】…7,000円(税抜)/20ml
https://o-labo-cosme.shop-pro.jp/?pid=123598641
大西皮フ科では少しでも多くの選択肢の中から、患者様にあった治療をお選びいただけるように多くの治療方法をご用意しています。
脇汗に悩みの方はぜひ一度、ご相談下さい。
【ご予約はコチラから】
https://www.onishiskinclinic.com/reservation/index.html
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。