わきがの手術、受けたいけど怖い!切らなくても治す方法は?
2018/03/28
鼻をつくニオイや衣服を濡らす汗に困らされるわきが。わきがの症状を完全になくしてしまうためには、医療機関で診断を受けたあとわきが手術を受ける必要があります。しかし基本的には皮膚を切開する方法が多いため、わきが手術にはためらってしまう方が多いです。
わきがは自然治癒しない?
そもそもわきがとはどういう状態なのかをおさらいしましょう。わきがのセルフチェックでは、わきの下のニオイの強さやわきから出る汗の量が多いなどの状況からわきがと判断します。なぜそうなってしまうのかというと、多くの場合は汗腺のひとつであるアポクリン汗腺の量が多い、もしくは活発化しているためです。
アポクリン汗腺の量は遺伝で決定します。両親がわきがだったり、血縁者にわきがの方がいる方はわきが体質といえます。わきがのニオイが強くなるタイミングは人それぞれですが、女性は初潮後数年~、男性は思春期前後にわきのニオイが気になりだすケースが多いようです。アポクリン汗腺が発達していくのがその理由です。
このように、わきがは遺伝や体の成長と密接に関わっています。放置しておくと自然治癒どころかニオイが強くなる可能性もあるため、わきがかも?と思ったときはご自身の状態をセルフチェックや病院での診断で把握しておくことをおすすめします。
わきのニオイが気になるとお風呂でよく洗ったり衣服に消臭スプレーを塗布する方がいらっしゃいます。そういった対処法もニオイ対策としては有効なのですが、根本的な治療にはなりません。わきがの元を断つには、アポクリン汗腺を除去する手術が必要になります。
治したいけど切りたくない人向けのミラドライ
わきがを治したいけど切りたくないという方にはミラドライという手術法をおすすめしています。
わきがを手術する方法は大きく分けて2種類あります。直視下手術法と非直視下手術法です。それぞれの方法について解説します。
直視下手術法について
直視下手術法は医師が直接見ながらアポクリン汗腺を除去する方法で、剪除法と呼ばれています。メスでわきの下を数センチ切開して裏返すとアポクリン汗腺が露出するので、医師がていねいに除去していきます。そのため再発率が非常に少ないです。麻酔を使うため痛みはなく、重度のわきがでも対応可能です。医療機関によっては保険が適用されるケースもあります。
ただし剪除法は該当箇所を切開するので術後に手術痕が残ります。特に審美性を求める場合は保険適用の対象外になりますから悩ましいです。また、施術範囲が広いと体に負担がかかります。術後しばらくは包帯で患部をきつく巻く必要があるため、痛みを感じるケースも多いです。
非直視下手術法について
非直視下手術法は剪除法よりも短時間で治療でき、手術痕が目立ちにくい方法です。わきの下に細い管を通す穴を空けて汗腺を吸い取る皮下組織吸引法や、カミソリとローラーで皮下組織を削る皮下組織剪除法などがあります。しかしどうしても皮膚は切らなければなりません。又、直接目で見てアポクリン腺を除去するわけではないので、効果は剪除法に劣ります。
ミラドライは汗腺にマイクロウェーブを照射して熱によって安全に破壊する方法なので、非直視下手術法の中でも切らずにすむ審美性の高い手術法です。
大事な手術だからこそ、実績のある病院で。
わきが手術の費用は保険適用がされなければ全額自己負担になります。比較的安価な手術法でも保険適用の数倍はかかってしまうので、わきが手術に踏み切るには信頼できる医療機関を選んだほうがよいでしょう。
というのも、わきが手術には再発のおそれもあるためです。再発率の低いとされる剪除法にも手術の仕方によっては再発の可能性はあります。するとまた手術を受けなければならないので、費用がかさみます。
ミラドライは超音波でアポクリン汗腺を取り除く信頼性の高い手術法ですが、同じミラドライ法でも医療機関ごとに照射法や費用が異なります。ある手術法でわきが治療を受けると決めたら、なるべく治療実績や良い口コミの多い医療機関を選びましょう。
大西皮フ科形成外科医院は2012年にミラドライを導入。実績は1200例以上で、患者さまからのアンケートでは大変満足度の高い治療法であるとの評価をいただいております。長期にわたってミラドライの効果を実感していただけてあります。
大西皮フ科形成外科医院はアフターケアも万全で、安心感が違います。
院長自らミラドライを体験したレポートもありますので、具体的な施術などが気になる方はご覧になられてはいかがでしょうか。
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。