ミラドライ施術時の麻酔で追加できる笑気麻酔ってなに!?
多汗症やワキガにはいくつか治療方法がありますが、中でもかなり効果が高いといわれているのが、切らない治療の「ミラドライ」です。
ワキ汗やワキガでお悩みの方に注目されている施術ですが、「局所麻酔が怖い」、「麻酔が痛いというのは本当?」といった声も聞かれます。
基本的には局所麻酔で行うことが多いのですが、どうしても痛みが苦手という方には笑気麻酔の追加をおすすめし、リラックスした状態で受けて頂くこともできます。
そんな麻酔が不安…という方に追加して頂いている笑気麻酔について解説します。
【目次】
ミラドライ施術時の麻酔って痛い?
ミラドライは、電子レンジで温めるのと同じ仕組みで、肌の奥の真皮層から皮下組織の浅い層にマイクロ波を照射して汗腺を破壊する治療法です。
深部にある神経や筋肉などに刺激が伝わり痛みを感じるのを避けるために、局所麻酔をさせて頂きますが、麻酔の針を刺す際はどうしても痛みがあります。
麻酔が効いてしまえば無痛の状態になりますが、麻酔注射の針が刺さる時や薬液を注入する際には痛みを感じます。
この麻酔時の痛みを緩和させるため、鼻から吸っていただく「笑気麻酔」を併用する場合もあります。
鎮痛と鎮静効果があるガスを吸入しながら注射をすると痛みが緩和されるので、追加で使用する方法もおすすめすることがあります。
痛みがほぼない笑気麻酔とは?
笑気麻酔(しょうきますい)は、別名「リラックス麻酔」と呼ばれています。鎮痛、睡眠、鎮静の作用を持つ医療用ガス「亜酸化窒素」を鼻から吸入することによってリラックスした状態になり、痛みや不安を感じにくくするというものです。
麻酔やミラドライの施術前には、緊張で硬くなっている方もたくさんいらっしゃいますので、そのような緊張をほぐし、患者様の負担を軽減することができます。
効きやすさや感じ方には個人差がありますが、身体がぽかぽか暖かくなったり、ふわふわして気持ちよく酔ったような感じになります。
笑気麻酔と局所麻酔とのと違い
局所麻酔では、手術する部位を支配する神経の近くに針を刺して局所麻酔薬を投与し、痛みを感じる神経を一時的に麻痺させた状態にして施術を行う方法です。
笑気麻酔とは、気持ちを落ち着けるガスを鼻から吸入する方法です。鼻から吸入するだけなので、痛みもありません。
施術に対する不安や緊張を感じている方の恐怖心などを和らげ、リラックス状態で治療を受けていただけます。
また、笑気麻酔は副作用がほとんどなく、速やかに体外へ排出されるので、使用後の回復も早いです。
【笑気麻酔の方法】
横になった状態でシリコンのチューブを鼻に装着し、出てくる笑気を鼻から吸入します。
【メリットとデメリットは?】
施術に不安感がある方には、不安を和らげながら治療に臨むことが出来るという点が一番のメリットです。
ただし、笑気麻酔自体には完全に痛みをなくす効果はありませんが、緊張を和らげる効果があるので、注射の麻酔に対する恐怖心などを低減し、患者様の負担を減らすことができます。
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。