ミラドライの副作用について。実績多数のクリニック院長監修コラム。
2019/01/16
切らないから傷跡が残らない、メリットだらけのわきが治療”ミラドライ”?
「痛みが少ない」、「施術時間やダウンタイムが短い」、「傷跡が目立たない」。ミラドライはわきがの解消を目指す上で数多くメリットがある治療法といえます。
大西皮フ科形成外科においても、実際にミラドライ施術を体験し、わきが治療の効果を実感した方も多くいらっしゃいます。
ミラドライとは、特殊な電磁波(マイクロウェーブ)を発する治療機器のことを指します。わきの皮膚を切り開かずに肌表面から照射を行うため、メスによる手術痕が残りません。
ミラドライから照射される電磁波は、わきが特有の臭いの原因となる汗腺(エクリン腺やアポクリン線)の働きをおさえます。より具体的に説明するとミラドライとは、特殊な電磁波(マイクロウェーブ)を発する治療機器のことを指します。そのため、水分を含む汗腺が熱によって破壊されるのです。
皮膚のなかでも深部にのみ電磁波が行き届くため、他の皮膚組織に与える刺激も最小限で済むと考えられています。(たとえば、レンジで食品を温める場合は電磁波が拡散するように飛び交うイメージですが、ミラドライが発する電磁波は汗腺のみを効率的に破壊できるように設計されています。)
また、一度破壊された汗腺からはわきが臭の原因となる汗がほとんど出なくなるため、一度の施術(60分ほど)で、効果を実感できる方が多いのも特徴です。
従来のわきが手術ではメスで皮膚を切り開いた後に医師の手によって汗腺が取り除かれます。そのため、執刀する医師によっては汗腺の取り残しが起きる懸念もありました。
加えて、メスで切開をするというのは身体にも大きな負担がかかります。術後は一定期間ガーゼなどを当てて安静にする必要もあるため、わきが手術に踏み切るには多くの面で障壁があるというのも事実です。
そのため、ミラドライをはじめとする電磁波を用いたわきがの治療法が確立されたことで、わきがで悩む方は大きく減ったといっても過言ではないでしょう。
副作用、ゼロではないんです。
しかしながら、ミラドライにも起こりうる副作用があります。これらを把握したうえで施術に進みましょう。
・腫れや内出血
ミラドライの施術そのものは局所麻酔後におこなうため、照射による痛みを感じることはまずありません。しかし、施術後に腫れや内出血、赤みなどの症状が起こることがあります。
これは冒頭で説明した通り、電磁波で汗腺を破壊したことで起こる反応で、ごく自然な症状です。むしろ、治療の結果が現れているともいえます。
大西皮フ科形成外科では、治療後に患部冷却のためのアイスパックをお渡ししているほか、腫れや内出血をおさえる外・内用薬を処方しています。
これらの症状は時間の経過とともに改善されていくため、ミラドライ施術後は安静を保ち、身体の回復を待ちましょう。
・軽い違和感や痛み
施術後は、患部の回復を促すために避けたほうがよいことなどもお伝えしています。
例えば、入浴や運動で血行が促進されると患部に痛みを感じる可能性もあるため、術後しばらくは避けるようにお願いしています。また、飲酒なども血行を良くする働きがあるため、施術後数日は控えましょう。
治療後のアフターフォローも安心できる治療院を選びましょう
ミラドライ施術後に起こる可能性がある症状について紹介しました。やはり大切なのはミラドライ施術後のアフターフォローです。
当院では、施術後に気をつけた方が良い点を必ずお伝えしています。
また、患者さんの症状に合わせた薬の処方や、トラブル対応もおこなっています。そうしたアフターケア体制もあってか、ミラドライ施術を終えられた患者さんが大きなトラブルを訴えられたことはありません。
ミラドライ施術によって起こりうる症状をよく理解したうえで、トラブル対応においても安心できるクリニックをお探しであれば、ぜひ一度、大西皮フ科形成外科にご相談ください。
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。