【保存版】ワキガを治すための4つの習慣
2017/11/29
日本人では約1割が罹患していると言われているワキガ。誰でも汗をかくとそれなりにニオイがしてくるものですが、周囲からワキガと指摘されてしまうほどのニオイになるのはなぜでしょうか? ワキガの原因や、ワキガを治すための習慣を知って日々の生活に役立てましょう。
■ワキガの原因は大きく分けて2つ
ワキガの場合、体から鉛筆臭と呼ばれるニオイが出ます。鉛筆臭の他には腐ったネギ、香辛料、生ゴミなどと評されますので、ワキガのニオイは普通の汗とは違っているということが分かるかと思います。
でも、同じ日本人でもなぜワキガになる方とワキガにならない方がいるのでしょうか? ワキガの原因を紐解きましょう。
ワキガの大きな原因は、アポクリン汗腺が多いことです。汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
エクリン汗腺から出る汗は99%が水で構成されていますが、アポクリン汗腺から出る汗には尿素やアンモニア、タンパク質、鉄分などが含まれており体臭の原因となります。
アポクリン汗腺そのものの量には個人差がありますが、アポクリン汗腺が多ければ必ずしもワキガになるわけではありません。本来アポクリン汗腺から出る汗も無臭ですので、汗のイヤなニオイには他の原因があります。
それは常在菌です。皮膚に棲みついた常在菌が汗に含まれるさまざまな成分を分解するため、ニオイの原因になります。ワキガの方に多い鉛筆臭は、常在菌が鉄分を分解したときのニオイなのだそうです。
このように、アポクリン汗腺の量が多くニオイを発生させるタイプの常在菌がいる方にはワキガが発症するとされています。
しかし、汗やニオイに対する恐怖心や緊張もワキガを引き起こしてしまいます。ワキガには精神的な原因もあるのです。
■まずは自分で1つずつ改善
ワキガは遺伝するため、両親や親戚にワキガの方がいるとワキガになる確率が上がります。両親のうち1人がワキガの場合、子どもがワキガになる確率は50%。両親ともにワキガの場合は80%にまで跳ね上がるそうです。
遺伝的な要因が強くてワキガになってしまった場合は仕方がありませんから、自分自身でワキガと向き合っていく必要があるでしょう。
ワキガの対策には制汗剤などの薬物塗布が効果的とされていますが、生活習慣を改善することでワキガが軽減するケースもあります。
ワキガ対策として習慣にしたいものをご紹介します。
1つは、食生活です。気をつけたいのは食事に含まれる脂質です。肉類やジャンクフード、インスタント食品を大量に摂取すると体臭の原因になります。
食事の欧米化がワキガの原因であるとも言われていますので食事には野菜や魚を多く取り入れましょう。
湯船に浸かるだけで毛穴が開き、体臭の原因となる皮脂汚れが落ちます。シャワーのみではこのように毛穴は開きません。できるだけ湯船に浸かるようにするとリラックス効果も期待できます。
お酒やタバコにはニオイの強い成分が含まれています。ニオイは体内に取り込まれたあと、汗に混じって放出されます。ワキガ対策のためにはお酒やタバコを控えましょう。
アポクリン汗腺はストレスによって活性化しますので、ストレス解消も必要です。
■病院で治療するのも一つの手です
ご紹介したような習慣は、ワキガだけではなくさまざまな病気の予防にもなります。身につけばより健康的な生活を送れるでしょう。
しかしワキガ対策として即効性があるかというと難しい面がありますし、ワキガで悩んでいる方はとにかくワキガそのものをなんとかしたいと思うのではないでしょうか?
ワキガの根本的な治療には、病院での診察が役に立ちます。というのも、病院では薬剤塗布の他、軽度のワキガなら注射などでもワキガそのものを治療できるのです。
市販の薬でワキガの治療をすると割高ですが、受診いただいて必要であれば保険適用内の薬品のご提案もできます。
もしアポクリン汗腺を永久的に除去したいのであれば、保険適用内で汗腺を除去できる手術もあります。
保険適用外ですが、皮膚を切開せずに治療するミラドライ手術も有効です。ぜひ大西皮フ科形成外科医院にご相談ください。
ちなみに脱毛でワキガになったという方もいますが、その場合はもともとワキガ体質だったところに脱毛がきっかけで汗をかきやすくなってしまっているケースが多いようです。
キレイに整ったワキでもしっかりと汗拭きしなければ不衛生になります。清潔にしておくのはもちろんですが、脱毛に関しても大西皮フ科形成外科医院で御相談ください。
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。