【ニオイの種類】大人になってから「ワキガ」になる?
体臭は汗をかいた時など、
誰にでも起こることです。
体臭と聞くと「ワキガかも?」と
不安になりますが、
ワキガは大人になってから
なることがあるのでしょうか?
この記事では、ワキガとは何か、
大人になってから
ワキガになるのかについてご紹介します。
【目次】
最近ニオイが気になる、これって「ワキガ」?
最近、自分のニオイが気になりだした方は、
ワキガかもと悩んでいませんか?
一度気になり始めると、
ずっと気になってしまいますし、
『もしかして周囲の人に
気付かれていたらどうしよう』と
不安に感じてしまいますよね。
まずは、ワキガとはどのようなものなのか
見ていきましょう。
ワキガって何?
ワキガとは、
腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれる、
ワキの下から強いニオイがする疾患です。
人によって違いがありますが、
「濡れたぞうきんのニオイ」や、
「ツンっとする酸っぱいニオイ」、
「玉ねぎのようなニオイ」などと
表現されることがあります。
日本人の約1割がワキガだと言われています。
ワキガ以外の気になるニオイ
身体からニオイがするからと言っても、
様々な種類があるため、
一概にワキガとは限りません。
身体のニオイには、
以下のようなものがあります。
- 加齢臭
加齢臭とは、年齢を重ねることで発生する中高年特有のニオイです。
50代半ばから本格的に発生するようになります。
主に胸や背中などの体幹部から発生して、枯草のようなニオイがするのが特徴です。
年齢を重ねるごとに、皮脂に含まれる「パルミトレイン酸」という脂肪酸が増えるのですが、これが酸化されることが原因となっています。
- ミドル脂臭
ミドル脂臭は、30代半ば~50代半ばで強くなるニオイです。
頭の後ろから首にかけて、ツーンと鼻につくような古い脂のようなニオイがするのが特徴です。
ベタベタした皮脂が、皮膚の常在菌によって分解される時に発生する「ジアセチル」という成分が原因となっています。
- 疲労臭
疲労臭とは、字のごとく、身体に疲労が溜まった時に出る体臭のことです。主に血液の中に溶けたアンモニアが、汗腺やケアなどから皮膚ガスとなって、皮膚表面に放出されるのが原因となって発生します。そのニオイはアンモニア特有のツンっとした鼻をつくようなニオイや、硫黄のような刺激臭、卵が腐ったようなニオイがするのが特徴です。疲れによって肝臓の解毒機能がうまく働かなくなり、血液中のアンモニア濃度が高くなることが原因となっています。
- ケント臭
ケント臭とは、ダイエット臭とも呼ばれるニオイのことです。糖質を制限するダイエットをしている方がなりやすい体臭です。体内で糖の代わりに脂肪がエネルギーとして使われるようになる際に、強いニオイが発生します。始めは口臭から始まり、少し汗臭いニオイになり、最終的に全身から鼻につくような刺激臭に変わっていきます。ニオイは腐ったリンゴのような、甘ったるいすっぱいニオイがするのが特徴です。
突然大人になってからワキガにはならない!
ワキガは汗腺が原因ですが、
これは生まれつき
汗腺の数や性質が決まっているため、
大人になって突然、
ワキガになるということはありません。
では、ワキガ特有のあのニオイは
なぜ発生して、
いつごろから始まるのでしょうか?
ワキガのメカニズム
ワキガは人間がかく汗の機能と
深く関係しています。
汗を出す汗腺には、
「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の
2種類があります。
エクリン汗腺は
全身のほとんどの部分に存在し、
主に体温調節をする働きをするのですが、
ワキガのニオイには関係していません。
ワキガに関係しているのは、
アポクリン汗腺から出る汗です。
アポクリン汗腺は、
身体の特定の部分にしか存在せず、
特にワキの下に多くあります。
分泌時の汗は無味無臭ですが、
脂肪やたんぱく質などを含んでいるため、
皮膚の常在菌によって分解されることで、
ワキガ特有のニオイを
発生させてしまうのです。
ワキガが始まる年頃
アポクリン汗腺だけでなく、
汗腺の数は生まれた時から
数や性質は決まっているのですが、
赤ちゃんの頃は活動していないため、
ワキガのニオイがすることはありません。
では、何歳頃から
ワキガは始まるのでしょうか?
アポクリン汗腺は第二次性徴期(成長期)に
一気に増えてくるため、
この時期からワキガが始まります。
第二次性徴期(成長期)とは、
平均的に男の子なら11歳半、
女の子なら10歳なので、
小学校4年生か5年生頃のことです。
子どもから大人の身体に変化していく
思春期の時期に、ワキガが始まります。
女の子の場合は、生理に関係するホルモンが、
アポクリン汗腺の働きを活発にするため、
男の子より発生する時期が
早めになっています。
ただ第二次性徴期(成長期)以降に、
アポクリン汗腺が増加することがないので、
この時期にワキガになっていなければ、
大人になってから
ワキガになることはありません。
もし「ワキガ」に気が付いたら・・・
わきが体質であっても、
アポクリン汗腺が活発に働いていなければ、
ワキガのニオイが
気にならないこともあります。
しかしワキガのニオイは、
生活習慣などが原因で強くなるため、
今まで気づかなかったけど、
大人になってニオイが
気になり始める方もいるでしょう。
もしワキガに気が付いたら、
ワキガ治療をおすすめします。
ミラドライという治療がおすすめ
ワキガ治療をするなら、
ミラドライがおすすめです。
ミラドライは、ワキを切開することなく、
ニオイを解消できる比較的新しい治療法です。
今までは、ワキガ治療と言えば、
剪除法でメスを使った手術で、
一つ一つの汗腺を取り除いていく
方法しかありませんでした。
ただこの方法は、皮膚を切開するため、
手術が成功してもどうしても、
身体へかかる負担や合併症・感染のリスク、
日常生活の支障、キズ跡が残るという
デメリットがありました。
これらのデメリットを解消するのが、
ミラドライです。
ミラドライの治療方法
ミラドライの治療方法は、
マイクロウェーブ(電磁波)で、
汗腺を破壊するワキガ治療です。
皮膚下から脂肪上層にかけた
2~3ミリに存在する汗腺に照射することで、
熱によって安全に破壊していきます。
事前に麻酔をするため、
治療中に痛みを感じることはなく、
1回の治療もだいたい90分ほどで終わります。
ミラドライのメリット
ミラドライには、
メリットがたくさんあります。
■メス不使用だから傷跡なし!
ミラドライはメスで皮膚を切開しないため、
キズ跡が残らず、周りの人に
手術をしたことがバレる心配もありません。
■日常生活にほとんど支障なし!
ミラドライは、
手術後に固定する必要がないため、
手術後数日間は、湯船に浸かっての入浴や
激しい運動ができないなどの規制はあるものの、
日常生活にほとんど
支障をきたすことがありません。
また剪除法だと、合併症のリスクがあるため、
一定期間ほぼ毎日の通院が必要ですが、
ミラドライなら通院の必要もないのも
メリットでしょう。
■高い効果
ミラドライは、効果が高いのもメリットです。
メーカーの治験によると、
70~80%の汗腺除去を行って
9割以上の方が1回のみの治療で、
高い効果を実感しており、
治療を終了しています。
またその効果は、半永久的です。
ワキガにお悩みの方は当院へご相談下さい
大人になって突然、
ワキガになることはありません。
しかし、今までは気にならなかったものの、
生活習慣などが原因でニオイが強くなって、
大人になってワキガだと気付く方もいます。
ワキガに悩んでいるなら、
ミラドライの治療をおすすめします。
ワキガは自己治療では
なかなか改善されないため、
完全に改善したいなら、
専門医によるワキガ治療が必要です。
当院はミラドライ公式認定クリニックで、
国内でも早い段階から導入しています。
独自の施術にこだわりを持ち、
施術実績は2,488件
(2012年6月~2021年6月現在)を
突破しています。
経験豊富な医師に相談することが
安心して治療に臨める1歩です。
もしワキガに悩んでいるなら、
ぜひ一度当院にご相談ください。
記事監修
-
大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。