子供のワキガについて
「周りにワキガの人がいない」
「デリケートな問題なので相談しづらい」
など、子供のニオイで
モヤモヤを抱えている親御様は、
多いのではないでしょうか。
ワキガの症状は、
お子様の成長の度合いによっても
個人差があり、
汗臭いのか、ワキガなのか判断しづらいもの。
さらに、どこで、いつ
治療したら良いのかもわからない。
そんな場合もあると思います。
そこでお子様のワキガについて、
発症の原因や時期、治療は
どこでするのが良いかを解説します。
【目次】
子供のワキが臭い、何が原因?
お子様のワキガの多くは
遺伝によって起こるとされており、
そのニオイを発する元は、
基本的にアポクリン汗腺が
原因になっています。
体から出る汗には
「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という
2種類の汗があります。
エクリン汗腺は体全体にあって、
そこから出る汗の成分は主に塩分です。
一方のアポクリン汗腺は、
ワキの下や乳頭やおへその周り、
耳の奥、陰部から出る
ミネラル分などを多く含んだ汗です。
このアポクリン汗腺から出た汗が、
皮脂腺から出た皮脂と混ざり合い、
そこに細菌がついて分解する時に
嫌なニオイを発します。
これが、ワキガのニオイなのです。
発症するのは何歳ぐらいから?
ワキガはいつ頃なるの?
子供でも発症するの?
そういったことも
親御様は知っておきたいものです。
ワキガは、アポクリン腺という汗腺が
活発になると起こりやすいのですが、
小児期にはアポクリン腺の活性は
それほどなく、
思春期から高まってきます。
このためワキガの発症も、
10歳前後から始まり
思春期に増えてきます。
逆に後に年を重ねると
次第にアポクリン腺は衰えていきますので、
老年期に入ってから
ワキガになることはなくなってきます。
突然に起こることもある?
ワキガの発症は、思春期になり
徐々にアポクリン腺からの汗が
分泌されることで起こりますから、
ある日、急に始まる
というものではありません。
体が成長するに従い
少しずつ起こってくる現象です。
しかしある日突然、
友達から臭いを指摘されたことで、
「突然に発症した」と
思われてしまう場合もあります。
子供のワキガ治療、いつすれば良い?
治療に際して親御様が一番気にすることは、
お子様の体と心の負担と思われます。
もし、ご自分のお子様が
ワキガかもしれないと思ったら、
治療を始めるのはいつが良いのでしょうか。
思春期は、
小児から大人へ移行する時期で、
段階的に身体が成熟します。
性ホルモンと成長ホルモンの
分泌が盛んになり、
大人の体へ変化すると同時に
骨が成長して身長も伸びるので、
第二次成長期とも呼ばれます。
もし、お子様が
まだそうした成長期の
前だったりする場合には、
治療をしても再びアポクリン腺が
増加する可能性があります。
このように成長の度合いでも
治療のタイミングは変わってきますし、
今すぐはしたくないお子様も
いらっしゃいます。
治療する時期の判断も注意が必要ですので、
お子様とコミュニケーションを取りながら、
信頼できる専門医療機関のもとで
相談を受けてみて下さい。
何科で診てもらうのがベスト?
お子様は、自分がワキガであっても
ニオイに気づかない、
また逆にワキのニオイがないのに、
ワキガと思い込んでいる場合もあります。
思春期は心も体も
まだまだ成長途中で不安定なので、
ワキガの判断や治療も
大人に比べて難しいといえます。
そのためワキガ治療は、
医療機関の皮膚科または
形成外科医に相談してみましょう。
当院では、痛みを最小限に抑えた
ミラドライの治療など、
体への負担が少ない治療法を
おすすめしています。
小学生や中学生の患者様でも
学校に通いながら、
誰にも知られることなく
ワキガや多汗症を治療することが可能です。
すぐ治療を始めなくても、
形成外科または皮膚科で
一度受診をしていただき、
ご相談していただくことを
おすすめします。
切らずにワキガ・多汗症を治療できるミラドライ
日頃お子様をさりげなく観察して、
「シャツが黄ばむ」
「耳垢が湿っている」
「緊張や興奮ですぐに汗が出る」
「足の裏のニオイ」などが
あった場合には、
ワキガや多汗症を疑ってみて下さい。
当院では、治療の負担を抑えた
新しい治療法のミラドライほか、
小さなお子様でも安心してワキガ治療に
取り組めるような治療体制を整えております。
治療法も様々ありますので、
医師から十分な説明を受けた上で
お子様や親御様のご希望に叶うものを
お選びいただけます。
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。