子供のワキガの治療法、どんな点を配慮すれば良い？
もし、子供がワキガだとわかったら、
早めの治療を考える親御様は多いと思います。
しかし、親御様にご相談されるまで
一人で抱え込んでしまうお子様も
少なくありません。
治療を検討する際には
お子様の様子を察した上で、
ご希望を聞いて学校生活に負担のないよう
考えてあげたいものです。
すぐ手術する方が良いのか…、
それとももっと良い方法があるのかなど、
治療するにあたり様々なお悩みも生じます。
そんな親御様へ当院の子供のワキガ治療法を
ご紹介します。
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【目次】
子供が治療を受ける際、考えておきたい配慮とは？
お子様がワキガとわかった時点で、
できれば早めに治療をしたいと
思われることでしょう。
しかし、思春期にあたり
体も心も大人へと変化する
デリケートな側面を抱えています。
お子様でも受けられる治療があるのか、
効果はすぐに感じられるのか、
さらに何日学校を休むのかなどなど…。
学業や部活への影響や、保険適用かどうかも
考えていかなければなりません。
そこでお子様のワキガ治療法を選択する際は、
次のことを考えて決めることを
オススメします。
≪子供のワキガ治療で大切なポイント≫
- 治療跡が友達にバレないこと
- 体への負担が少ない治療法
- 成長期の再発のリスクについて
- 保険の効く治療はあるのか
治療が友達にバレないかどうか
学校や部活などへの影響がなく、
友達にも知られないこと。
お子供様にとって
いかに周りに気づかれずに治療できるか、
という点が重要です。
体育の時間やプール、部活で着替えをする際は
特に、ワキガの治療の跡が目立たないか
心配なはずです。
多感な中学、高校の時期は、
ちょっとした友達からの指摘で
深く傷ついてしまうこともあるので、
傷跡が目立たない治療法をご検討下さい。
治療期間や治療後の生活
ワキガが発症しやすい時期は、
小学校の高学年から中学にかけて、
体が大人へと変化していくタイミングです。
このホルモンが乱れる思春期は、
男の子はヒゲが生えたり、
女の子は生理が始まったり、
また学校での活動に加え、
スポーツや塾、習い事などで
過密スケジュールの場合も見られます。
よって治療する期間や、
治療後の影響も考慮して
行わなければなりません。
その後、成長で再発すること
この時期は汗腺の
アポクリン腺の成長期でもあります。
今後またアポクリン汗腺が成長するにつれて、
再度ワキガになることもあります。
手術や治療をさせようとは思うけれど、
そのあたりも踏まえて
どんな治療をするのが最良かの
検討が必要です。
ワキガ治療法の種類
ここまでお伝えした
お子様のワキガ治療のポイントを
考慮しながら、
現在行われている治療法をご紹介します。
●ワキガ手術 「剪除法」
ワキガの原因となる汗腺を
手術で除去する治療法が、
剪除法（せんじょほう）です。
アポクリン腺やエクリン腺を
切り取るため治療効果も高い治療法です。
また剪除法は健康保険を使って行えます。
手術費用は片ワキで23,000円程、
両ワキで46,000円程度です。
しかし、メスを使用するため、
どうしても傷跡が残りますので、
傷跡を残したくない、
周りにバレたくない方には
適さない治療法です。
また、手術後は脇の下を固定するため、
着替えや洗髪、運転などの日常生活は
ご家族の協力が必要になります。
そのため、学校生活にも影響が及びます。
剪除法は、治療後の内出血の合併症などの
リスクもありますので、
お子さまの治療方法としては、
お勧めできません。
●ボトックス注射
ボトックスはボツリヌス菌から
抽出された薬で、
汗腺の働きをブロックすることで
汗の分泌自体を抑えることができます。
この治療は、ワキ数カ所に
少量の注射をするだけ。
当日から入浴も可能、傷も残らず、
治療後のリスクを負うことなく
安心して治療を受けることができます。
汗の分泌量が減れば、ニオイも軽減され、
治療後２〜3日で効果が実感できます。
治療費は、両ワキで77,000円ほどです。
しかし、治療の効果は約6ヶ月程度。
永久的な効果は望めません。
まずは第１選択としてボトックスで行い、
症状を見てミラドライなども
検討しても良いでしょう。
●ミラドライ
お子さまのワキガ治療なら、
当院でも力を入れている
マイクロ波を使用した
ミラドライがオススメです。
メスで切ることがないため、
皮膚を傷つけずに治療が出来ます。
安静期間も必要ないので、
学校を休まなくても良く、
大切なお子様の生活に
支障をきたすこともない治療法です。
ミラドライ治療後の再発の時期については、
照射範囲や個人差があり一様には言えません。
こちらは処置を行う際に、
クリニックへご相談頂ければと思います。
また当院は、日本初の保険適用となった
ワキガ外用薬の「エッグロックゲル」、
またローションタイプの制汗剤
「パースピレックス」などもご提案できます。
まとめ
ワキガというのは
非常にデリケートなお悩みです。
特に思春期のお子様にとっては、
ご家族も一緒に配慮しなければならない点が
たくさんあります。
まずは、お子様のご希望に寄り添いながら、
最善の治療法を見つけていきましょう。
当院でも、中学生のお子様と親御様の方が
多数受診されています。
ぜひ当院にお越しいただき、ご相談ください。
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記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成９年より大西皮フ科形成外科医院を開業。
