ミラドライとビューホットを徹底比較
わきが治療にはいくつかの治療法があります。昔からわきの皮膚を切りアポクリン汗腺を除去する手術が行なわれてきましたが、切らない治療法として「ミラドライ」、「ビューホット」がよく知られるところとなりました。ミラドライとビューホットを比較し、より安全で効果のある治療法について考えてみましょう。
【目次】
ミラドライとビューホットの比較結果
上記を踏まえたうえでいえることは何でしょうか?以下は比較結果です。
ミラドライ | ビューホット | |
---|---|---|
治療の仕組み |
熱破壊 |
熱破壊 |
施術時間 |
20分程度 |
1時間程度 |
ダウンタイム |
1日 |
1日 |
ワキガ完治率 |
1回で70~80% |
不明 |
感染症のリスク |
ほぼなし |
あり(針) |
痛み |
なし |
なし |
手術痕 |
残らない |
針に一致した |
副作用 |
まれに |
内出血、腫れ |
ミラドライとビューホットのメリット・デメリット
ミラドライ | ビューホット | |
---|---|---|
メリット |
●メスを使わない |
●直接皮膚を切開しない |
デメリット |
●術後のつっぱり感や赤み、腫れがおきる可能性がある |
●火傷のリスクあり |
ミラドライとビューホットの治療の仕組み
ミラドライとビューホットの治療の仕組みを比較してみましょう。ミラドライもビューホットも、わきが治療のために作られた専用の機器を用いて行う治療です。治療の早さと審美性を重視した非直視下手術法にあたります。
わきには二種類の汗腺があります。アポクリン汗腺とエクリン汗腺です。エクリン汗腺から出る汗は水のようですが、アポクリン汗腺からはアンモニアなどの成分を含んだ汗が出ます。アポクリン汗腺から出た汗が常在菌や空気に触れたときの反応でわきが臭となるのです。
わきがになる方はアポクリン汗腺が活発になっているため、どの治療でもこのアポクリン汗腺の働きを抑制させることになります。治療ではアポクリン汗腺をいかに除去・破壊するかが問題になります。
ビューホットは針を使ってアポクリン汗腺を破壊する治療法です。手順としてはわきの皮膚の施術箇所にマーキングし、局所麻酔をかけます。ハンドピース1つにつき36本の針がついており、これをわきの下の皮膚に差し込みます。針が皮膚の深部に到達したら熱を発生させます。すると皮下組織にあるアポクリン汗腺を破壊するという仕組みです。
一方、ミラドライはマイクロウェーブによる治療法です。マーキングと麻酔をすませたら、患部にマイクロウェーブを照射します。マイクロウェーブは簡単に皮下組織へ到達するため、針を刺さずに熱で汗腺を破壊することができます。
さて、それぞれの方法にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
いかがですか?HPではそれぞれ良い事ばかり書いていますので、どの治療法が良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか?
ミラドライは現在100以上の施設で導入され、現在も増え続けています。
一方、ビューホットは登場した時はいくつかのクリニックに導入され、派手に宣伝していましたが、現在は新規に導入するクリニックもほぼ無くなっています。
その他、●●ドライといったミラドライと良く似た治療法も出てきていますが、ミラドライ以外はワキガ専用の機械ではなく、ミラドライの治療効果には遥かおよびません。
わきがを切らずに治すなら、症例数の多い、経験豊富なクリニックを選ばれることをおすすめします。
\ 当院オススメ治療「ミラドライ」/
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。