剪除法とは?
剪除法とは?
剪除法(せんじょほう)は昔からあるわきが・多汗症の手術の一つであり「保険適応」の治療法です。他院で直視下摘除法や皮弁法と言われている方法もこの剪除法と同じ治療です。
剪除法の治療の流れは、ワキに局所麻酔を施し、ワキのしわに沿って約2.5cm~4cmほど小さく切開し皮膚をひっくり返します。その後専用の特殊なハサミを使って臭いのある汗を出すアポクリン腺と汗を出すエクリン腺をほぼ完全に切除します。目で見ながらワキ毛の毛根の範囲よりもひと回り広い範囲を処置しますので、他の手術よりも的確に切除することが出来ます。
しかし、剪除法は上記のような方法であるため、手術後の行動にかなり制限がかかる事がデメリットでもあります。手術後は経過にもよりますが1週間~10日間は一切ワキを動かせない為、日常生活にも支障が生じます。腕を上げる洗髪はもちろん出来ませんのでご家族に洗髪を手伝ってもらったり、お着替えなどもお一人では難しくなりますので、ご家族のご協力が必須となります。またワキを動かしてはいけない期間はお仕事の内容によってはお休み頂く必要があります。
剪除法で1番心配なのは手術後の合併症である「内出血」です。内出血が起こってから3日以上経過してしまうと皮膚が壊死してしまう可能性が高く、医師の指示通りに消毒と診察にお越し頂く必要があります。
剪除法の3つのメリット
- 完全にアポクリン腺・エクリン腺を切りとることが出来るため効果が高い。
- 他の治療法よりも再発のリスクが低い。
- 保険適応の治療となるため費用が抑えられる。
効果が高く再発リスクも低く、さらに保険適応内で費用を安く抑えたいというご希望を持った患者様に選ばれている治療法です。
当院での治療について
- 年間200件以上の
治療実績! - 形成外科医師
による手術で
縫合跡がキレイ! - 術後のアフターケアも
サポート
剪除法は当院で扱う手術の中でも症例実績が豊富であり、得意としている治療法の1つです。形成外科を専門とする院長自らが担当する為、丁寧さ・正確さ・経験の豊富さに患者様が安心して手術を受けられています。剪除法はどうしてもキズ跡が残ってしまう治療法ですが、院長の縫合技術によってかなり目立たない跡にすることが可能です。(医師の指示通り、患者様が手術後のケアをしっかり行って頂くことが前提となります。)他院で受けた剪除法のキズ跡を修正することは大変難しいのですが、当院ではキズ跡の修正も受け付けているほど高度な技術を有しています。また治療後のサポートもしっかりしており、ひきつれや色素沈着などを早く和らげるためのケアもさせて頂いております。
剪除法の注意事項
剪除法は術後の合併症としての内出血が最も大きなリスクとなります。内出血が起こってから3日以上経過してしまうと皮膚が壊死してしまう可能性が高くなります。手術後はワキは固定されますので自分の皮膚の状態を見ることができず、ご自身で内出血に気が付くのはかなり難しいです。その為、手術翌日は必ず、その後も2週間は頻回の診察と消毒に来て頂く必要があります。
また日常生活においてもワキを動かすことが出来ないため行動が制限されます。腕を上げる洗髪はもちろん、洗濯物を干したり、着替えも一人では難しくなったりとご家族の手助けが必須となります。手術当日もお車の運転は避けて頂き、ご家族と一緒に来られることをお勧めしております。この様な状態ですので、会社にご勤務されている方はワキが動かせるようになるまでお休みされている方もいます。
剪除法は効果は高くとも、どうしてもキズ跡が残ってしまう治療法です。キズ跡が残ってしまうことが気になる方は剪除法はお勧めできません。またワキを安静にして頂く必要もありますので、それが難しい方はダウンタイムの短い「ミラドライ」もご確認下さい。
剪除法での治療の流れ
手術前
まずは剪除法の説明を詳しく致します。この時に気になったことやご不安なことなどご相談下さい。
手術前日・当日/準備頂きたいこと
手術前日までにワキの毛の剃毛をお願いします。また当日はシャツなどの前からボタンで脱ぎ着できる衣服を着用してお越し下さい。また当日はご自身で運転されることをお控え頂いておりますので、ご家族の方の運転か公共交通機関でお越し下さい。
着替え
受付を済まし、お名前を呼ばれましたら手術着にお着替え下さい。
手術を始める前に局所麻酔を施して、麻酔がしっかり効いているか確認します。
手術(剪除法)
ワキのシワに沿って切開し、皮膚を裏返してアポクリン腺とエクリン腺を専用のハサミで切除していきます。切除が完了したら、キレイに縫合していきます。
手術後/当日
手術後はワキを固定用ボレロで固定します。
その後は医師の指定通り消毒と診察にお越し下さい。この期間まで極力ワキを動かさないように安静にしておいて下さい。
抜糸
手術後10日~2週間後に抜糸を行います。抜糸して1週間程はガーゼでワキを保護して下さい。
手術をしてから1ヶ月ほどで元の生活に戻って頂けます。
料金表
両脇 | 約47,000円【保険適用】 ※術後通院必要です 固定用ボレロ 17,600円(税込)必須 |
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片脇 | 約26,000円【保険適用】 ※術後通院必要です 固定用ボレロ 17,600円(税込)必須 |
剪除術についてよくあるご質問
- 傷跡はどの位残りますか?
- 脇のシワに沿って3~5cmの1本線程度になります。ときに血腫や感染がある場合はもう少し傷跡が残ります。
- においはどの位無くなりますか?
- 9割程無くなります。
- お風呂はいつから入れますか?
- 約2週間後に医師の許可がおりてからになります。
- 術後の通院ペースはどのくらいですか?
- 医師の指示に従い毎日又は1日おきに2週間程度の通院が必要です。
- ミラドライとの効果の違いはありますか?
- 当院の手術方法ですと、ミラドライを2回受けられて剪除法と同じ位の効果になります。ミラドライ1回では剪除法の方が効果が高いです。