アポクリン汗腺の分泌時は無味無臭ですが、脂肪やたんぱく質など含んでいるため皮膚の常在菌によって分解されると独特な匂いを発します。これがわきがの臭いの元であり、黄色い汗じみの原因です。またやや粘性や濁りがあるのも特徴です。
アポクリン汗腺の開口は毛根部分に接しているため、毛の生えていない部分からはわきが特有の強い臭いは発生しません。
アポクリン汗腺から出る汗はフェロモン(体臭)としての機能を果たしていると言われ、ワキの下や耳の穴の中、乳輪、へそ周囲、陰部など部分的に分布しています。体温調節としての機能よりも、フェロモン機能を担っているため汗腺量には人種差や個人差などがあります。
赤ちゃんの頃には活動しておらず、思春期から活発になり、中年期以降でおさまってくるといわれています。

すそわきがは外陰部臭症といい、アポクリン汗腺の開口部と接している毛根部分つまりは「陰毛の生えている」部分より強い臭いが発生します。よく甘酸っぱい臭いとたとえられるおりものなどの臭いとは明らかに異なり、わきが同様の臭いが特徴です。

わきがほど聞き慣れないかもしれませんが、ちちがは乳輪周辺からわきがと同様の臭いが発生するもので乳輪わきがとも呼ばれています。ワキと近いためわきがと区別しにくいですが、ブラジャーに黄ばみや臭いがある場合はちちがの可能性があります。

ワキに麻酔を施し、マイクロウェーブを照射することでアポクリン腺・エクリン腺を破壊する治療方法です。メスを使わないわきが治療のため、キズ跡を残したくない方やダウンタイムを短くしたい方におすすめです。治療直後から効果を実感することが出来、照射後もすぐに普段通りの生活を送ることができます。
モニタープランをご用意しており、248,000円(税別)よりお受け頂けます。

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昔からあるわきがの治療法で、ワキの下に1本または2本の切開を入れ、皮膚をひっくり返して直接目で見てハサミで汗腺を切除する方法です。保険適応の治療方法のため費用を抑えられるメリットはありますが、ケロイド体質の方やキズ跡を残したくない方、術後の通院が必要となるため忙しい方などにはおすすめできません。
費用は保険適応で約50,000円です。(別途術後の固定用ボレロの費用がかかります。)

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ボツリヌス菌をワキの下に注入することで、汗腺の働きを抑制して臭いを軽減する治療法です。キズ跡が残らず、ダウンタイムもありません。ボトックス治療は、ワキだけでなく頭や顔などの他の部位も治療ができます。
両ワキの治療の場合、70,000円(税別)でお受け頂けます。
また当院では6ヶ月以内に同一部位に再び注入する場合、20％割引となるボトックス半年割もご用意しております。

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耳垢の状態はわきがかどうかを知る為のヒントになります。耳の穴にはエクリン腺は分布しておらず、わきがの原因であるアポクリン腺が分布しています。その為、耳垢が湿り気を帯びているようであれば、わきがの可能性が高いです。もし耳垢がパサパサ乾燥していればわきがの可能性は低いといえます。

汗をかいた白いTシャツのワキの下の部分を見てみて下さい。もし白い部分と黄ばみがはっきりと分れていればわきがの可能性があります。アポクリン腺から分泌される汗にはリポフスチンという色素物質が含まれており、その色素が黄ばみの原因となります。ただし、制汗剤などを使用すると洋服が黄ばみや変色することがあるため、使用していないことを前提に確認して下さい。

わきがの臭いの原因は、アポクリン汗腺から分泌された汗と皮膚常在菌ですが、これは両親からの遺伝が大きく影響しています。両親がわきがであった場合、その子供がわきがになる確率は90％。片親のみわきがであった場合でも、70％の高い確率でわきがになると報告されています。このことから、わきがになる原因の一つに遺伝が考えられています。

多汗症は、緊張など精神性なものの影響により、「エクリン汗腺」が活発になり、特に脇の汗を多く発生させる症状のことです。
一方、わきがは、「アポクリン汗腺」が活発になり、元は無臭である脂肪やたんぱく質などを含む汗が、毛穴や毛、皮膚、空気などに存在している雑菌に触れ、独自の臭いに変化したものです。