ミラドライでのわきが治療は傷跡が残らない。その理由について理解しよう。
切らないわきが治療で話題のミラドライ
わきが治療と聞くと、「ワキにメスを入れるしかないのでは…?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
剪除法といわれる従来のわきが治療では確かにワキを切開する必要がありました。
手作業でわきがの原因となる汗腺を取り除くため、手術の結果は医師の腕に大きく左右されるという問題もあります。
また、ダウンタイム(回復期間)が長いというのもデメリットのひとつ。
手術後しばらくは日常生活にも制限が出るため、わきがの手術を検討する際はよく考えたいところです。
しかし、最近ではわきが治療のために最初から手術をおこなうことはきわめてまれです。
切開による傷跡が残らないミラドライ治療法が確立されているからです。
今回はそのミラドライの治療方法について詳細をみていきましょう。
では、なぜミラドライは傷跡が残らないのでしょうか。
従来のわきが手術(剪除法)のデメリットとは?
剪除法で手術痕がどれくらい残るかは医師の腕や患者様の体質によります。
また、傷跡が残るリスクをおって手術を行なったとしても、わきがの原因となる汗腺の取り残しがあれば、治療効果を実感できない可能性もあります。
術後にはわきの下の傷跡のほか、色素沈着が目立ってしまう例も少なくありません。
したがって、きれいなわきを保ちたい方にはおすすめできない治療法です。
保険が適用されやすいというメリットはありますが、術後のダウンタイムが問題になることも。
ワキにガーゼをあてているとまわりの方に「わきが治療をした」と勘づかれる可能性もあるため、服選びにも注意がいるでしょうし、術後しばらくは運動を控える必要があるなどの日常生活上の制限は覚悟する必要があります。
わきが治療の新スタンダード「ミラドライ」を徹底解説
ミラドライとはマイクロウェーブ(電磁波)を照射し、施術箇所のアポクリン汗腺を破壊する機器。
効果は半永久的に続くといわれています。
汗腺の取り残しが少なくなることがメリットで、何度も治療しなければならない可能性が少なくなることも特徴です。(ケロイド体質の方には施術を行うことができません。)
ミラドライによるわきが完治率は1回の治療で70~80%といわれていますが、1回の治療でわきが臭が減ったと感じる方は多いです。
しかし、1回目の治療を終えた後で臭いが気になる場合は2回目の治療も相談可能です。
手術で身体にメスや針を入れるとなるとわきが治療をためらう方が少なくありません。
しかし、ミラドライであれば照射のみの治療を1回60分ほどで終えられます。
「わきが手術をする勇気が出ない」という方でも、痛みが少ない治療が一度だけなら受けやすいのではないでしょうか?
同時に、ミラドライは審美性にすぐれたわきが治療法といえます。
治療効果と美容面に考慮された治療法で、保険適用外ではあるものの、わきをきれいにしたままわきが臭を絶つことも期待できます。
傷や腫れが引かない事例はあるのでしょうか
ミラドライ治療後の≈少の腫れや赤み、つっぱり感が現れます。
しかし、数日~1ヶ月で消えることがほとんどです。茶黒色の色素沈着がみられる場合もありますが、術後しばらくすると、周りの肌の色となじんで気にならなくなるでしょう。
大西皮フ科形成外科では、内服薬や外用薬と併用してもらうことでダウンタイムを最小限に抑えています。
ミラドライのダウンタイムはおよそ1~2日間です。術後に入院をして、絶対安静にする必要はありません。
傷跡の残らないミラドライ治療は実績ある医院を選びましょう
ミラドライによる治療法や痛み、治療回数、治療後の肌について解説しました。
わきが治療を検討しはじめた方にとってミラドライは聞き慣れない治療法かもしれませんが、ミラドライは傷跡を残す可能性がきわめて低く、施術も剪除法にくらべ短時間で済みます。
ぜひ、わきが治療の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?
記事監修
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大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。